犬マーゲンモデル

上部消化管内視鏡挿入練習用

犬マーゲンモデル

内視鏡の基本操作を手軽に学べるよう開発されたのが犬マーゲンモデルです。
このモデルの開発目的は基本操作の習得で、特に生体操作の際一番難関かつ生検必須箇所とされる十二指腸へのアプローチが理解できるような構造になっています。このモデルでのトレーニングで挿入技術の向上、動物のQOL向上を目指しています。

製品の特徴

内視鏡の操作は左手操作部のアングル操作と、挿入部に回転を加える動作をリンクさせて消化管の奥へと挿入していきます。 犬マーゲンモデルは3Dプリンターの技術とJMCの培ったノウハウで、切削では困難な内臓内部をリアルに再現しています。十二指腸への屈曲が強めなため、アプローチの練習に最適なモデルです。

  • 犬の食道から十二指腸下行部までの画像データを元に作製
  • 十二指腸では大十二指腸乳頭とパイエル板を観察することが可能
  • 胃底部には隆起性病変を備え、ローテーション操作の練習に活用可能
  • ケースはスライド式の蓋を採用、解剖学的な確認に活用可能
  • 可動式固定台を採用、挿入難易度の変更も可能
  • モデルはケースから取り外しでき、定期的な洗浄で清潔管理も可能

犬マーゲンモデル

株式会社AVSさまのお声

近年、人と同様にペットの高齢化が進み、飼い主さまのペットへの健康管理意識が高まっております。合わせて人のような高度医療技術も求められるようになり、獣医師もそのニーズに応えざるを得ないというのが現状です。中でも内視鏡検査は、動物への負担を軽減(低侵襲医療に貢献)でき、飼い主さまにとっても受け入れやすい医療の一つです。
獣医療での内視鏡は数年前まで「異物除去」としての役割がメインでしたが、犬や猫でリンパ腫、特に消化管型のリンパ腫の割合は多く、お腹を開けずに生検する技術、すなわち内視鏡検査(動物医療では生検まで行うことが内視鏡検査といわれています)はこれからより一層求められる技術と認識されるようになりました。
しかし、専門的に内視鏡操作技術を学ぶ場は少なく、低侵襲医療をペットや飼い主さまに提供できる環境づくりが課題でした。