3D Pringting

JMCの技術

3Dプリンターを利用した医療シミュレーター

JMCの提供する医療モデル作製サービスでは、3Dプリンターなどのデジタル技術を使用し、自由度の高いモデル製作を実現しています。3Dプリンターで製作した樹脂モデルと真空注型技術を組み合せることにより、透明・軟質等の材料に形状を転写するなど、お客さまの求める形状、質感、機能を徹底して追求するサービスを提供しています。

JMCの技術

独自技術による軟質模型

独自技術による軟質模型

一般的な軟質のモデルでは、臓器内部を簡略化するなど、一部の形状が再現できないケースが多く見られますが、JMC Labでは、臓器の外側と内側を忠実に再現するため、3Dプリンターと注型技術を組み合わせた独自技術を保有しています。直接軟質材料を3Dプリントする工法よりも材料の自由度が高く、硬度や色味、X線透過率などの調整を行うことが可能です。

短納期の硬質モデル

短納期の硬質モデル

3Dプリンターから直接出力を行う硬質モデルについて、年中無休で対応可能な稼働体制を整えており、術前シミュレーションや医療機器の試作など、常にスピードを求められる分野において、お客さまの元へ早くお届け出来るよう取り組んでいます。出力方式は、光造形、ナイロン造形(SLS)、インクジェット造形など複数を揃えており、用途に応じて最適な方式をお選びいただけます。

軟質臓器モデル

軟質臓器モデル

JMCの医療用実体モデルは、軟質モデルが製作可能なことが強みです。一般的な軟質のモデルでは、臓器内部を簡略化するなど、一部の形状が再現できないケースが多く見られますが、JMCでは独自のノウハウと、手間を惜しまない製造工法によって、臓器のもつ複雑な形状を正確に再現したり、製作する部位に応じて硬度を調整するなど、品質を追求したサービスを実現しています。

オーダーメイド対応

全てのモデルがオーダーメイド対応

JMCでは、全てのモデルをオーダーメイドで製作しています。お客さまがお持ちの3Dデータを直接造形することは勿論、データのカスタマイズや、CT・MRIからのデータ作成にも対応致します。また原形となるデータが何もない状態であっても、スケッチなどを元に、イメージを実現するためのご提案をさせて頂きます。

JMCのデータ編集

モデルサージェリー

  • CT撮影で得られたDICOMデータをmimicsに読込みます
  • 金属などで発生するノイズ(アーチファクト)を除去します
  • 3Dデータ化し、画像またはデータにて関心領域が
    再現されているか
    お客さまに確認をとらせていただきます

    ※医療ワークステーションから直接STL出力が可能な場合、
    上記の工程はなくなります。

  • 3Dプリンター出力

DICOMデータ出力について

DICOM(ダイコム)とは、Digital Imaging and COmmunication in Medicineの略で、医療用画像の保存や通信に用いられている世界標準規格の名称です。CTスキャンやMRI、CR、内視鏡、超音波などで撮影した医療用画像のフォーマットと、それらのデータを扱う医療用画像機器間の通信プロトコルに対する標準規格として、DICOMは非常に多く利用されています。1985年に米国放射線学会(ACR)と北米電子機器工業会(NEMA)が制定した規格を原型に開発が進み、1993年、DICOMと改称され標準的規格として用いられるようになりました。日本においても、1999年に旧厚生省によって標準規格として正式に認められています。 JMCでは、CTスキャンやMRIで撮影されたDICOMデータを用いることで、高精度の医療用モデルを製作することが可能です。 対象部位によりますが、1~2mmピッチのスライス画像をいただければ再現性の高いモデルが製作できます。

医療用画像
医療用画像 DICOMデータ

医療用CT・MRIデータからの3Dデータ抽出

3Dプリンターによるモデル製作では3Dデータが不可欠となりますが、医療現場において必ずしも3Dデータを用意することが出来るとは限りません。そのような場合でも、CTやMRIで得られたDICOMデータをご用意頂ければ、精密な3Dデータを作成いたします。
JMCでは、「mimics」というDICOMデータから精密な骨格や臓器の形状を構築するソフトを使用しています。専門のエンジニアが「mimics」による画像処理を行うことで、関心領域のみを抽出したり、金歯やペースメーカー等の金属製品による乱れを抑えた、より品質の高い3Dデータ出力が可能です。

DICOMデータ
精密な3Dデータの作成

対応素材

  • エポキシ樹脂(光造形)

    エポキシ樹脂(光造形)

    複雑な形状を短時間で一体成型することが出来ます。液体樹脂を一層ずつレーザーで硬化させていくため、刃物による加工で生じる「角R(円柱形工具の半径)」が発生しません。

    このため、臓器の微細な形状を再現することが可能です。

  • シリコーン

    シリコーン

    国内外の様々なメーカーの素材を用いることができます。高透明、低硬度の特性に加えて、シリコーンシンナーを使うことで硬度調整にも対応が可能です。

    ※シリコーンによっては50wt%(重量パーセント)以上のシンナーの添加も可能ですが、物性が著しく低下するため硬化不良やシンナー成分が表面ににじみ出る場合があります。

  • ポリビニルアルコール(PVA)

    ポリビニルアルコール(PVA)

    ハイドロゲルと呼ばれる素材自体が水分を含むため、ぬれ性、すべり性が良く、感触が非常に人体の臓器と近い素材です。

  • ウレタン

    ウレタン

    人間の肌の触感に近い低硬度のものから、高硬度のものまで再現できます。

  • 超音波対応素材

    超音波対応素材

    超音波画像診断装置に写る素材が使用可能です。

  • 切削素材

    切削素材

    アクリル・ABS・ポリカーボネート・ポリプロピレン等の材料が使用可能です。